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はじまりとおわり

女のコは宇宙だ。宇宙は真理だ。よって女のコは真理だ。

女のコは優しいのか。それとも。

以前ナンパした女のコに
こう言われたことが、深く心に残って消えないでいる。

『男の下心なんてわかってる。
ヤりたくて仕方ないんでしょう。』

居酒屋で予想外に話が弾み終電もなくなる頃、渋谷の某Hotelに入った直後になんの前触れもなく耳に飛び込んできた。その時僕の頭をよぎったのは「和み不足ではないはずだ、グダかな?」それだけだった。おいそれも無く
何処かできいた、何処かで見た、いつものセリフを演じるように続ける。

そんな風に思われているならとても悲しい。数え切れないほどの人びとの中で偶然出会って、今日こうして楽しく2人で過ごせた事は奇跡じゃない?僕自身は今、すごく幸せを感じてここにいます。嫌な事はしないし、無理にもしない。もしよかったらこっちに来て。

お酒の力も借りてだろうが、こうして文を書き進めている時も恥ずかしくなるようなクサすぎるセリフを言っていた。多少大げさに、沢山丁寧にを言い聞かせているが、多少の範疇には収まりきらないであろう文言だ。眠りにつくまでの間、なにが上手くいったのかなと問いを立て答えて反芻し、問いを深めて答えてを繰り返していた。


別れた後1人になった時、ふと思い出した。

女のコが唐突にいったあの言葉。よくよく考えてみると解釈に困った。あのコは、これがナンパである事ももちろん下心がある事も分かっていたのだろう。じゃあなぜあの時ハグしに来てくれたのか。

あんなクサイ台詞にドキドキしてくれたワケないじゃないかと考えていると、自分に向かって来てくれた事に優しさを感じた。女のコは自分がbitchに思われたくないだろうし、妊娠のリスクもあるし容易にエッチはしない。しかし、僕の下心をその優しさで受け止めてくれた。なんて思ってくれたのだろうか。


おおくの女のコの事を解りたい。知りたい。という僕の想いにはパラドックスがつきまとう。女のコの事をよく知る、解るためには視線と情熱を的を絞って注がなければならない。

もっとたくさん と もっと深く

パラドックスに到着してからが研鑽の時だ。これを乗り越えるために。


もう連絡を取れないという彼女に聞くとこう答えてくれた。

『すごく楽しくってずっと一緒にいれたらなと思ったけど残念だったな。おしまいはこうだったよ。』

『一度きりならいいかな、二度と会わないから。』


受け止めてくれた。さらに会わないとも言ってくれた。これは女のコの優しさなのか。

それとも。